あなたは何者ですか?

私がマーケティングという言葉に出会ったのはもう15年以上も前になります。
会社が思うように起動せず、迷走していた時期でした。
手持ち資金が湯水の如く流れ出ていく日々・・・。

わざわざ地下鉄を最寄り駅ではなく、ひとつ手前の駅で降りオフィスまでの道のりを大海に彷徨う小船のように、フワフワと歩いたのを憶えています。

そして藁をも掴む思いで、マーケティングとセールスの違いがわからないまま私はどれほどのセミナー行脚をした事か。

その頃です。
「あなたは何者ですか?」という言葉に出会いました。
それはある一冊のカリスマコンサルタントの著書の中の問題提起でした。
「あなたは何者ですか?」
この短い言葉は、迷走していた私の心にぐさりと突き刺りました。
以来、私は何年もの間この言葉の前に立ち往生し続けることになったのです。

当時私は会社の代表取締役であり、美容コンサルタントであり、ファッションコーディネーター等々、多種多様な肩書きを持っていました。事実それらすべてをこなせると自負しておりました。

「何でも出来る才能がおありなんですね。で、何を中心にやっておられるんですか?」
経営者の交流会などで名刺交換をする中で、しばしば相手からこんな言葉が返ってきました。

「何を中心に?・・・」
大事な名刺交換のこのチャンスに、相手からこのような言葉が返ってくる度に、相手が私を記憶に留めることがないのかもしれないという焦りを何度も経験することになります。

私を認知してもらおうとした時、何でも出来る人では存在としては極めて薄くなってしまうという現実を突きつけられたのです。
それまでの私は、マルチな才能は誰よりも優位に立つと信じていました。世の中ではマルチタレントと呼ばれる人達も活躍している時代でしたから。

実は、マルチに活躍している人達が、初めの一歩をどの様に踏み出し、初めのポジジションをどの様に築き、ブランドとして知らしめるために粘り強く地道に作り上げていったプロセスなどには、全く目が行きませんでした。

マルチに活躍する人は、本来ある分野でのスペシャリストとしてのポジションを取って、そこで認知してもらい、信頼を勝ち取り、そのブランド力を武器に、その後色々な分野で才能を発揮する。
恥ずかしい話ですが、そのプロセスがあって初めて使える言葉であるという事をそれまで考えたこともなかったのです。

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あなたに質問です! あなたは、どの分野でのスペシャリストですか?

まさか、かつての私のように「自称マルチ人間」なんておっしゃらないと思いますが。

万が一そのような、何でも出来る何でも屋さんになっているとしたら、どうぞ今スグご自身に問いかけてみて下さい。

「私は何者なのか・・・」

そして相手の目線に立って考えてみてください。

ある専門性を必要とする仕事を頼みたいと思った時に、あなたは何でも出来ますという人とその道のプロと、どちらに仕事を依頼したいと思いますか?

ましてや、たった一度の名刺交換で、何が専門なのかもわからない何でも出来ちゃうと言う人に、仕事をお願いしようと思いますか?
たとえ、あなたが素晴らしい有能な人材であったとして、一体どうやって相手はあなたを有能な人として受け入れればよいのでしょうか?

 

そうですよね。自分と同じ様な仕事をしている人達はごまんといて、しかもみんなそれぞれに実力を持っている。
そうした中で「何でも出来ますよ~」と叫んだって、ひしめき合う市場の中で、その声の届くはずもなく、その姿は埋もれてしまうのは目に見えています。

それよりも、ある分野で「私は○○の専門家」と名乗りを上げたほうが絶対に見つけてもらう可能性は高くなる。

あなたがかつての私と同じ様な悩みを人知れず日々抱えているとしたなら、どうぞそこから目を背けずに考えてください。

「私は何者なのか?」

そして、その答えの出るまで考え続けて下さい。

「私は何者なのか?」を...。

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