あえて見せなくてもいいものは...

個人ブランディングを受講されている女性がこんな言葉を漏らしました。

「失敗も共感を生むという事からでしょうか。周りの同業者の男性が、ご自分の司法試験の失敗談等を含めて、とても赤裸々にご自分を書いている方がいらっしゃいます。
でも私にはそれが出来ないのです。それって自己開示をしていないと言うことでしょうか?」

 

そう、確かに人は成功談より失敗談のほうが共感を生むという心理があります。
特にマーケティングにはよく言われることですね。あなたもマーケティングのビジネス書やセミナー等で触れたことがあるかも知れません。

ここでひとつ整理しておかなければならないことがあります。

 

私は彼女に尋ねました。
「あなたが向き合っているペルソナ(理想の顧客)はどういう方ですか?
そして、そのペルソナはスペシャリストとしてのあなたに、何を期待しているのでしょうか?」

 

これは、相手のペルソナと自分のペルソナが一致しているかどうか、という内容を含んでいます。どういう事かというと、理想の顧客の望んでいる事に対してあなたをどう見せるのかということなんです。

言い換えれば、相手にとって必要のないあなた像は、敢えて見せなくても良いという事です。

 

ですから、同業者の男性の失敗談を聴いたときに、どんな人が共感するのかという事。
私が思うに、その方の顧客と想定しているペルソナが(この方が意識しているかどうかはわかりませんが)同じように試験に失敗したり、挫折を経験または感じたりしている人なら、男性はその人達の共感を得るに違いありません。

 

でも、お聞きしていると、彼女の顧客は、そういう方ではないのです。
たとえ失敗談を出すとしても、どういうタイミングで出すかという事は、冷静に考えたほうが良いでしょう。

 

そして是非意識してほしいことがあります。
自分のペルソナを顧客に見せるのは、あくまでも「自己呈示」なのです。

彼女が漏らした「自己開示」ではありません。

 

あくまでも相手(顧客)に対して自分を目的意識的にどう見せるのか。
これは決して偽りの「あなた像」ではありません。
真実のあなたであることは、紛れもない事実なのです。
大切なのは、何を見せて何を見せなくても良いのかという意味なのです。

 

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コンサルタント
小渕良子です

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